ニッパーダイを読みながら50

選挙は依然として間接選挙で、公開投票の下で、
しかも平日の労働時間中に行われた。
それは選挙の自由と、選挙への参加を制限することとなった。

都市は自由主義派の力が強い。
全体的な政治の面では、自由主義派の旗色は悪かった。

市長たちは、法学の教育を受ける、専門職となっていった。
素人による行政は不可能となった。

都市の活動は拡大した。
道路の舗装、清掃、照明、病院、救貧院、学校、
水道、下水道、ごみの処理、畜殺場、食料品の検査、
港や倉庫、貯蓄金庫や展示場、墓地や公園、遊園地、
ガスの製造と発電、近距離交通事業などである。

大都市では、発電所の80パーセントが地方自治体経営だった。
これは「地方自治体社会主義」と呼ばれた。

都市の保険制度、それは病院や救貧扶助、保健所や福祉保護、
住宅査察、職業紹介、失業保険などである。
都市の文化政策としては、
劇場、博物館、美術館、図書館などがある。

都市経済は、産業とサービスを特徴的な部門とする。
鉄道が、交通の中心地としての機能を強める。
農村部と都市の間の格差は拡大する。
都市こそが、いくらか労働が減少した世界において、
娯楽が提供される近代的な場となるのである。
小さな上層と、小さな中間層と、極めて幅広い下層とが、都市を特徴づける。
階級間の境界が、都市ではより鮮明になる。
都市は、隣人間の結び付けを弛緩させ、
より個人的な、より争いが多くて、より匿名的なものにした。

ノスタルジー的、ユートビア的な、農村好みによる、都市批判が起こった。
都市は近代的である。
農業ロマン主義は、周縁役な現象に過ぎなかったのである。

農業関税は、国家の収入となったばかりではなく、
農家への補助金でもあり、農産物の販売価格を世界市場の水準を超えるレベルで安定させ、
それゆえ消費者の犠牲において、農家の収入を少なからず改善した。

直接税と間接税は違う。
所得税は、中程度以上の所得を得ている人に、大きな負担を課し、
間接税(消費税)は、収入が少ない人たちの負担となった。

税政策は、社会の強力なグループの間で、
配分をめぐる争いが展開される場となったのである。