カルヴァン派と東インド会社の関係はいかなるものか?

ルイ16世時代の財務総監の1人、フランス革命前夜に活動したネッケルは、
ジュネーブの大銀行家の家に生まれ、プロテスタントであり、
東インド会社に関する投機で、巨額の富を築いた。
東インド会社は、アジア地域との貿易独占権を与えられた特許会社。

ネッケルは、穀物の自由取引をはげしく攻撃する、
重農主義批判の著作で知られている。

当時おこっていたアメリカ独立戦争の莫大な戦費を調達するために、
宝くじ、終身年金の売り出しや、パリ市、聖職者会議、地方三部会を
介しての間接的借入れ、また自分の知名度を利用して、
オランダ、スイスなど外国銀行からの借入など、
あらゆる手段で大規模な借金政策を展開した。

東インド会社再建の銀行家的流儀でもって、
国家財政をまかなったわけである。

増税なしに戦費を調達するネッケルの手腕に、人気は高まり、
公債売買でうるおうパリの投機業者はこれを歓迎した。


恐らくはカルヴァン派であるネッケルが、
経済的自由主義を否定しているのは、興味深いですね。

ネッケルの論敵であるのテゥルゴの、
「自由主義的方向性が特権や独占の享受者に警戒心を強めさせ、
高等法院と通ずる国璽尚書ミロメニルはこれを阻止しようと暗躍した。」

特許会社という国策とか規制と資本主義の関係は、
僕にはまだまだ理解不能です。

ちなみにアメリカ独立戦争は、フランス革命の親である、という見方もあります。

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