新約聖書理4
〇また弟子のひとりが言った、「主よ、まず、父を葬りに行かせて下さい」。 イエスは彼に言われた、「わたしに従ってきなさい。そして、その死人を葬ることは、死人に任せておくがよい」。 〇私より父また母を愛する者は、私にふさわしくない。私よりも息子や娘を愛する者は、私にふさわしくない。 〇『父と母とを敬え』。 →先祖崇拝、家族の団結を説く宗教もありますが、キリスト教は違うのだろうか。 矛盾した考え方ががイエスによって主張されていますが、父母の否定が新約聖書には繰り返されています。 〇(イエスのことを否定して)見よ、あれは食をむさぼる者、大酒を飲む者、また取税人、罪人の仲間だと言う。 →太宰治は、イエスがよっぽどの酒好きなのだろうと主張しています。イエスにも人間味があるのですね。 〇心をいれかえて幼子のようにならなければ、天国にはいることはできないであろう… 自分を低くする者が、天国で一番偉いのである。 〇この世は、罪の誘惑があるから、わざわいである。罪の誘惑は必ず来る。 →幼子は大人と違って、知恵の実を食べておらず、純粋なのですね。 とある歴史家の意見では、「心の純粋さは金では買えない」「この世は試みの場所にすぎない」とのことです。 イエスは結婚式にワインが足りなくなった夫婦のために、水をワインに変えるという奇跡を起こしました。 ワインも買えないほど貧しい人たちと一緒にいたのだと、ドストエフスキーは説明しています。